『問題解決の思考技術』飯久保廣嗣(日経ビジネス人文庫) 1991 年
『問題解決の思考技術』飯久保廣嗣(日経ビジネス人文庫) 1991 年
□ 欧米における管理職の条件
1)ヒューマン・スキル(人間関係を処理する能力)
2)テクニカル・スキル(専門分野の能力)
3)コンセプチュアル・スキル(直面する状況や問題を理性的・論理的・体系的に処理する能力。思考技術)
(P23)
□ 欧米では学校教育の中で思考技術の教育にかなりの力を入れています。日本の学校教育にそれを多く期待できない今、企業が積極的に「理性的・論理的・体系的な問題解決能力」を開発し、思考技術の効率化を進めるべきでしょう。(P32)
□ 思考技術を詳しく定義すると「直面する状況に対して、問題の本質を把握し、課題化し、優先順位を設定し、それぞれの対処方法を判断し、情報を収集し、整理して結論を出す能力」(P33)
□ 暗算思考(プロセスが顕在化できない名人芸的思考)の短所。
1)結論が正しいのか否か他人も本人もほとんど証明できない。失敗したときには、何が原因でうまく行かなかったのか科学的に究明できない。
2)お互いに相手の論理プロセスがわからないので、「協働思考」業務がむずかしく、効率が悪くなる。会議などでは堂々めぐりで結論が出ないことにもなる。
3)手順を説明できないので、科学的、客観的に教育訓練ができない。
(P37)
□ 思考技術(コンセプチュアル・スキル)を身につけ、システム思考で問題解決する者を「プロブレムソルバー」と呼び、人間的側面に重点を置いた従来の日本型の手法で問題解決する者を「問題解決者」と呼び、それぞれを区別する。(P42)
□ MBAの一般的な傾向としては、金融や証券、サービス業のように分野が限定されたり、実施段階に人間的要素が少ないところでは成果が出やすく、製造業などではそうともいえないといえるのである。(P44)
□ 欧米諸国は思考技術を教育訓練で身につけられるということを知っており、実際にしていることに注目すべきだということです。(P44)
□ ジョージア工科大学の学長の発言
「当大学の教育の目的は4つある。重要なものから順にいうと、まず思考技術をつけさせること。次が意志決定能力を持つ人間を育てることだ。第三がリーダーシップ、最後が一般知識である」。(P46)
□ ラショナル思考とは「あらゆる思考技術は、4つの領域に分類できる」という考え方を提起した。(P83)
□ ラショナル思考において直面する状況(問題や課題)は、次の4領域のどれかに分類できます。
1)諸問題を把握すべき状況(どんな問題があるのか、どれから処理すべきか)。
2)原因究明すべき状況(なぜトラブルがおきたか、どう対処すれば良いか)。
3)選択、決定すべき状況(どの選択肢を選ぶのがベストか)。
4)リスクへの対応が求められる状況(環境変化を踏まえて、将来の危険や不安にどう備えるか)
(P84)
□ 情報収集の4次元とは
1)何が(トラブルとなっている対象は何か)。
2)どこで(どの地域か。対象のどの部位でおこっているか)
3)いつ(日時やタイムは?頻度は?)
4)どの程度(数値情報。発生状態は増大傾向か現象傾向か)
(P104)
□ 人間はどちらかというと、目標よりも手段について議論したがる、という性格があるようです。手段(方法論)を考えるほうが各人の創造力をかきたてるものがあります。また実行に直結するものですから、それだけ手段の話のほうが現実的で楽しい、ということもあるのでしょう。(P117)
□ ラショナル思考では、リスク発生の可能性を「P(プロバヴィリティ)」、リスクの影響度合いを「S(シリアスネス)」であらわします。(P131)
□ 状況や問題を把握するときは、大きな問題としてひとまとめにしない。対象や現象をより具体的に、明らかにする。分析しやすい単位に細分化し、具体的な情報を入れて分析し、より具体的な結論を出す。・・・というのがラショナル思考の基本です。部下に問題解決を任せる場合もこの基本を忘れないことです。(P153)
(了)2009.4.16
□ 欧米における管理職の条件
1)ヒューマン・スキル(人間関係を処理する能力)
2)テクニカル・スキル(専門分野の能力)
3)コンセプチュアル・スキル(直面する状況や問題を理性的・論理的・体系的に処理する能力。思考技術)
(P23)
□ 欧米では学校教育の中で思考技術の教育にかなりの力を入れています。日本の学校教育にそれを多く期待できない今、企業が積極的に「理性的・論理的・体系的な問題解決能力」を開発し、思考技術の効率化を進めるべきでしょう。(P32)
□ 思考技術を詳しく定義すると「直面する状況に対して、問題の本質を把握し、課題化し、優先順位を設定し、それぞれの対処方法を判断し、情報を収集し、整理して結論を出す能力」(P33)
□ 暗算思考(プロセスが顕在化できない名人芸的思考)の短所。
1)結論が正しいのか否か他人も本人もほとんど証明できない。失敗したときには、何が原因でうまく行かなかったのか科学的に究明できない。
2)お互いに相手の論理プロセスがわからないので、「協働思考」業務がむずかしく、効率が悪くなる。会議などでは堂々めぐりで結論が出ないことにもなる。
3)手順を説明できないので、科学的、客観的に教育訓練ができない。
(P37)
□ 思考技術(コンセプチュアル・スキル)を身につけ、システム思考で問題解決する者を「プロブレムソルバー」と呼び、人間的側面に重点を置いた従来の日本型の手法で問題解決する者を「問題解決者」と呼び、それぞれを区別する。(P42)
□ MBAの一般的な傾向としては、金融や証券、サービス業のように分野が限定されたり、実施段階に人間的要素が少ないところでは成果が出やすく、製造業などではそうともいえないといえるのである。(P44)
□ 欧米諸国は思考技術を教育訓練で身につけられるということを知っており、実際にしていることに注目すべきだということです。(P44)
□ ジョージア工科大学の学長の発言
「当大学の教育の目的は4つある。重要なものから順にいうと、まず思考技術をつけさせること。次が意志決定能力を持つ人間を育てることだ。第三がリーダーシップ、最後が一般知識である」。(P46)
□ ラショナル思考とは「あらゆる思考技術は、4つの領域に分類できる」という考え方を提起した。(P83)
□ ラショナル思考において直面する状況(問題や課題)は、次の4領域のどれかに分類できます。
1)諸問題を把握すべき状況(どんな問題があるのか、どれから処理すべきか)。
2)原因究明すべき状況(なぜトラブルがおきたか、どう対処すれば良いか)。
3)選択、決定すべき状況(どの選択肢を選ぶのがベストか)。
4)リスクへの対応が求められる状況(環境変化を踏まえて、将来の危険や不安にどう備えるか)
(P84)
□ 情報収集の4次元とは
1)何が(トラブルとなっている対象は何か)。
2)どこで(どの地域か。対象のどの部位でおこっているか)
3)いつ(日時やタイムは?頻度は?)
4)どの程度(数値情報。発生状態は増大傾向か現象傾向か)
(P104)
□ 人間はどちらかというと、目標よりも手段について議論したがる、という性格があるようです。手段(方法論)を考えるほうが各人の創造力をかきたてるものがあります。また実行に直結するものですから、それだけ手段の話のほうが現実的で楽しい、ということもあるのでしょう。(P117)
□ ラショナル思考では、リスク発生の可能性を「P(プロバヴィリティ)」、リスクの影響度合いを「S(シリアスネス)」であらわします。(P131)
□ 状況や問題を把握するときは、大きな問題としてひとまとめにしない。対象や現象をより具体的に、明らかにする。分析しやすい単位に細分化し、具体的な情報を入れて分析し、より具体的な結論を出す。・・・というのがラショナル思考の基本です。部下に問題解決を任せる場合もこの基本を忘れないことです。(P153)
(了)2009.4.16
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